総括班

構成メンバー

 役割 研究者名 所属 職名 専門分野
研究代表者  植田 一博 東京大学 教授 認知科学
研究分担者 竹内 勇剛 静岡大学 教授 認知科学
  大本 義正 京都大学 助教 人工知能
  峯松 信明 東京大学 教授 音声処理
  長井 隆行 電気通信大学 教授 認知科学
  岡 夏樹 京都工芸繊維大学 教授 認知科学
  鮫島 和行 玉川大学 教授 計算神経科学
  澤 幸祐 専修大学 教授 動物心理学
  山田 誠二 国立情報学研究所 教授 情報学
  今井 倫太 慶応義塾大学 教授 情報学
  小野 哲雄 北海道大学 教授 情報学
  小林 一樹 信州大学 准教授 情報学
  大澤 博隆 筑波大学 助教 情報学
連携研究者 大森 隆司 玉川大学 教授 認知科学
研究協力者 園山 隆輔 T−D−F 代表 デザイン

主な役割分担

これまでの主要な研究成果 概要

領域の運営にかかわる活動について

 

【総括班会議と領域会議の開催】

 総括班会議を,平成26年度には3回(8月1日,国立情報学研究所;9月13日,東京大学駒場;1月10日,東京大学駒場),平成27年度には5回(4月26日,東京大学駒場;8月30日,アクティ奈良;1月9日,北海道大学;1月20日,東京大学駒場;3月21日,アクトシティ浜松)開催し,領域全体の研究方針の策定,企画調整,計画研究どうしの調整を行った.領域会議を平成26年1月20日に東京工業大学田町で開催し成果報告を行うとともに,領域評価者から研究内容と領域運営に関わるコメントを頂戴した.さらに平成27年度は,領域会議を6月20~21日に国立情報学研究所で開催し,公募班との研究交流を図った.また1月23日にも慶應義塾大学三田キャンパスで開催し成果報告を行うとともに,総括班評価者から研究内容と領域運営に関わるコメントを頂戴した.

 

【若手研究者の領域内インターンシップ制度と勉強会の運営】

 領域内インターンシップ制度を実施するための準備を平成26年度に行い,平成27年度より運用を開始した.平成27年度は6名の若手研究者を希望研究室にインターンとして派遣した(A01計画班→B01公募班,A01計画班→C02計画班,A01公募班→C02公募班,B01計画班→B01公募班,C01計画班→A01計画班,C02計画班→B01計画班).また,特に若手研究者を対象とした,生体信号計測に関する実習形式の研修会を平成27年3月23~24日にはこだて未来大学で,機械学習に関する勉強会を平成27年8月29~30日にアクティ奈良で開催した.

 

【研究成果の国内外への発信】

 平成26年度にはまず,本領域の告知ならびに公募班募集のためのキックオフシンポジウムを,平成26年9月13日に東京大学駒場キャンパスで開催した.また,Cognitive Interaction Design Workshop をThe 2nd International Conference on Human-Agent Interactionのワークショップとして平成26年10月28日に筑波大学で開催した.さらに,HAIシンポジウム2014の一セッションとして認知的インタラクションデザイン学特別セッションを,平成26年12月13日に岐阜大学で開催し,本領域の進捗状況を報告した.平成27年度には,The 24th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication Kobe International Conference(RO-MAN2015, 平成27年9月1日,神戸)にてOSを,The 3rd International Conference on Human-Agent Interaction(平成27年10月24日,韓国大邱)にてCognitive Interaction Design Workshopを,さらにHAIシンポジウム2015(平成27年12月5~6日,東京)を開催し,本領域のメンバの多くが研究成果を報告した.また人工知能学会第29回大会ではOS(HAIで創り上げる社交性と雰囲気,平成27年5月31日,はこだて未来大学),日本心理学会第79回大会ではシンポジウム(異種間で伝達される社会的シグナルの探求―種を超えて結ばれる絆の形成メカニズムの解明に向けて―,平成27年9月24日,名古屋大学)を開催した.

 上記以外に,雑誌『人工知能』(vol.31, no.1)と『実験医学』(vol.32, no.16)に本領域を紹介する特集記事を掲載した.さらに,京都工芸繊維大学の公開講義「認知的インタラクションデザイン学」(平成26, 27年度)や静岡大学情報学部の公開講座2015「機械と人間」等で,一般向けにも研究成果を発信した.また,滋賀県立虎姫高等学校(SSH)の授業「究理I」におけるフィールドワークとして1年生4名を受け入れ,「発達する人工知能をつくる」というテーマで授業を実施,日本神経回路学会「計算神経科学オータムスクールASCONE(脳の中の自己と他者)」を共催するなど,アウトリーチ活動にも努めた.

 

研究支援活動について

 

【各計画研究班を通した共通実験ツールと共通実験環境の構築と運営】

 A01班と協力して,着座状態で対話している際の各種非言語情報のデータ(顔方向,人体骨格の3次元位置と3次元モデル,ビデオ映像と音声)の計測を可能にする3次元会話計測システムを,Kinectとwebカメラを用いて構築した.特に平成27年度には,キャプチャ人数を6名まで向上させ,色情報を用いることでキャリブレーション性能を改善し,生体アンプ等の外部システムとのリアルタイムでの連携・統合を可能にし,計測可能な範囲を大幅に拡張した.このシステムはA01班,A02班の計測で用いられている.さらに,A02班,C02班と協力して,移動しながら対話を行う際にもデータ取得を可能にするモバイル版ソシオメータを開発し,A02班の計測に利用した.平成27年度には20gまで小型軽量化したバージョン(但しカメラなし)を開発した上に,カメラありで幼稚園児のバッジに組み込める超小型軽量バージョンの設計を行った.

また,詳細な(特に人-動物インタラクション時の)動作計測を行うためのモーションキャプチャ装置を備えた実験環境を構築し,B01班のウマの歩様の計測に用いた.

 

Last update: 2016/09/23